オレンジ川・カルー保護区

砂漠のリワイルディング

ナミビア南部にあるオレンジ川・カルー保護区(ORKCA)は、生物多様性の損失により荒廃した景観の回復に取り組んでいる。2023年よりパーペチュアル プラネット イニシアチヴの支援を受けるこのプロジェクトは、自然の景観と野生生物、地域社会が共生できる保護回廊を作り出している。

過去100年以上にわたり、ナミビア南部カラス州では、商業的農業により景観がモザイク状の農地に変わり、地域の生物多様性が90%減少した。フェンスの設置により、トレックボック(1,000万頭以上のトビカモシカによる季節的な大移動)のような自然活動が妨害され、捕食者、獲物、景観、地域社会の調和のとれた関係が脅かされるようになった。ナミビアで最も広大かつ最も人口の少ないカラス州は、サハラ以南のアフリカのどこよりも局所的な絶滅にさらされてきた。これはサキュレント・カルー、ナマ・カルー、そして砂漠という3つの異なる生物群系が交わるこの地域にとって壊滅的な損失となっている。

オレンジ川・カルー保護区
オレンジ川・カルー保護区