2色の回転ベゼルと24時間針を兼ね備えるGMTマスター Ⅱは、2つのタイムゾーンを同時に表示するツールウォッチであり、旅行者にあらゆる場所との永続的な繋がりをもたらす。
GMT機能
2つのタイムゾーンを同時に表示
GMTマスター Ⅱは24時間で1周する先端に三角形のついた針を備え、ベゼル上の目盛りで第2タイムゾーンの時刻を示す。ホームタイム(基準時刻)に使用されるこの針は、12時間でダイアルを一周し、他の針とは独立して調整することができる従来の時針(ローカルタイム)と並んで配置されている。
また、両方向回転ベゼルを回転させることで、さらに別のタイムゾーンの時刻を表示することも可能だ。ロレックスは、ベゼルが容易に回転し、24時間目盛りの各位置で止まる、トリゴナル スプリングを組み込むことで回転システムを最適化させた。ベゼルは縁に刻みが入れられているため滑りにくく、快適に調整でき、着用者と時計の間に触覚的な繋がりを生む。

最初に2013年のブルーとブラック、次に2014年のオリジナルモデルを象徴するレッドとブルーが発表され、そして現在セラクロムインサートには、ブラウンとブラック、グレーとブラック、そしてケースの左側にリューズを備えたGMTマスター Ⅱのユニークなモデルのグリーンとブラックの組み合わせがある。
極めて硬質で耐傷性に優れたハイテクセラミックは、特別な工具でしか加工できない。その色は紫外線による影響を受けにくく、その化学組成は不活性で、腐食することがない。
セラミックに型取られた24時間目盛りのマーカーと数字は、PVD(物理蒸着)によって対照的なイエローゴールド、ピンクゴールドまたはプラチナの貴金属でコーティングされている。

グリーンセラクロムダイアル
The perfect match
2025年、初のセラミックダイアルが、左側にリューズを備える18 ct ホワイトゴールドモデルのGMTマスター Ⅱに搭載されて登場した。そのグリーンの色みと素材は、グリーンとブラックの2色のベゼルインサートの下半分と全く同じで、独特の視覚的ハーモニーを生み出している。
オイスターおよびジュビリーブレスレット
快適さ、堅牢性、信頼性
歴史的に常にオイスターブレスレットが装備されてきたGMTマスター Ⅱは、ロレックスのプロフェッショナルモデルで唯一、ジュビリーブレスレットが採用されている。
1930年代後半に開発された幅広で少しカーブした3列リンクの極めて堅牢な金属製のオイスターブレスレットは、オイスター パーペチュアル コレクションの中で最も一般的なブレスレットである。
しなやかさと快適性が特徴の金属製のジュビリーブレスレットは、3列の細いリンクを挟むように幅広のリンクを両端に配置した5列のリンクで構成されている。1945年にオイスター パーペチュアル デイトジャストの発表に合わせて特別にデザインされ、その後、GMTマスター Ⅱを含む他のモデルにも装備されるようになった。
GMTマスター Ⅱのオイスターおよびジュビリーブレスレットは、特許を取得したセーフティキャッチ付オイスターロッククラスプを備えている。プロフェッショナルウォッチ専用のこのクラスプは誤って開くことを防ぐセーフティキャッチを備え、着用者に安全な装着とシームレスな使いやすさを提供する。
クラスプに備わったイージーリンク(エクステンションリンク)システムにより、リンクを引き出 したり、折りたたんだりすることでブレスレットの長さを簡単に約5 mm調節することができ、快適性を瞬時に向上させる。

トリプロックリューズを備えたオイスターケース
強化された防水性能
GMTマスター Ⅱの40 mmのオイスターケースは堅牢性と信頼性の象徴である。ミドルケースは、オイスタースチールまたは18 ct イエロー、ホワイト、エバーローズゴールドから製造され、高精度クロノメーター認定の一環として行われる厳しい検査により、水深100 m(330フィート)までの防水性能が保証されている。
GMTマスター Ⅱのオイスターケースの防水性能はトリプロックリューズによって強化されている。1970年に発表されたこのねじ込み式リューズは、3つの密閉箇所が備えられている。このリューズは、防水シール部にはポリマー、機械的およびデザイン的な部品にはオイスタースチール、貴金属またはRLXチタンなど、本来の特性から選ばれた素材から作られた約10個の部品で構成されている。
ケースにねじ込んで密閉できるトリプロックリューズは、クラウンマークの下にある3つのマークで判別できる。リューズの素材によって、ドットまたはダッシュ記号が使われる。
キャリバー 3285
旅行者のために生まれたムーブメント
GMTマスター Ⅱには機械式自動巻ムーブメントのキャリバー 3285が搭載され、リューズでローカルタイムを容易に調整することが可能だ。この調整は時計を止めることなく行うことができ、24時間針にも影響を与えない。日付はローカルタイムと連動して真夜中に瞬時に変わる。
ロレックスが完全自社開発・製造したキャリバー 3285は何件もの特許を取得している。このムーブメントは、精度、パワーリザーブ、利便性と信頼性において際立った性能を発揮する。
キャリバー 3285には、ニッケル・リン合金製のクロナジー エスケープメントが搭載されている。特許を取得したこのエスケープメントは、高いエネルギー効率と信頼性を両立させ、強い磁場への耐性を備えている。
技術の結晶であるこのムーブメントには、常磁性合金から製造したブルー パラクロム・ヘアスプリングが備えられている。強い磁場への耐性に加え、このヘアスプリングは、温度変化にさらされても非常に安定している。またロレックス オーバーコイルが備えられ、あらゆる向きにおいてキャリバーの等時性を保つ。
振動子にはロレックスがデザインし、特許を取得した高性能パラフレックス ショック・アブソーバ が搭載され、ムーブメントの耐衝撃性を高めている。
香箱の構造と、エスケープメントの効率を向上させたことにより、キャリバー 3285のパワーリザーブは約70時間まで延長された。
